【法人向けパソコン】処分する前にしておくべき事
データのバックアップや、アカウント関連の注意点など、業者に引き取ってもらう前にしておくべくことをまとめました。
法人向けのパソコンを廃棄する前に、ぜひご一読ください。
目次
データのバックアップ
ハードディスクに残っているデータを、必要なものは全てバックアップを取りましょう。
バックアップの取り方は、様々な方法があります。
クラウドサービス(オンラインストレージ)にアップロードする
現在は様々なオンラインストレージサービスが提供されています。
代表的なサービスに、Google DriveやiCloud、DropBoxなどがあり、インターネット経由でのデータ保存・取り出しが可能なのがクラウドストレージサービスになります。
外出先でもデータが閲覧できたり、ファイルの共有のしやすさから利用者が増えています。
外付けハードディスクに保存する
オンラインでデータを保存するよりもセキュリティ的に強固になるのは、内部ネットワークや直接USBなどで接続した外付けハードディスクです。
USBメモリに保存する
データ容量がそこまで大きく無い場合は、USBメモリに保存するのも一つの方法です。
ただし、機器そのものの取り扱いに注意しなければ、せっかく保存したデータが飛んでしまった、などということもありますので、データの扱いは慎重に行ってください。
新しいパソコンに直接保存する
Wifiやケーブルを使って直接新しいパソコンにデータを移行します。
個人設定やアカウントなどのバックアップ
忘れがちなのが、パソコンに個別に設定していた情報や、ソフトウェアの環境などの設定です。
例えば、
- ブラウザのブックマーク、パスワードの保存情報
- メールアカウントの設定
- マウス、キーボードの設定
- ソフトウェアのワークスペースの設定
- ペンタブレットの設定
などが挙げられます。
こちらはハードディスクには保存されないデータですので、個別に保存する必要があります。
保存方法については、各ソフトウェアの環境設定などに記載があるので、そちらでご確認ください。
連携アカウント等の解除
アカウントでログインして使用するソフトウェア等の場合、廃棄するパソコン側の連携を解除しておかないと、新しいパソコンで使用できなくなるものもあります。
廃棄処分、買取処分前には、必ずソフトウェアからログアウトした状態にしておきましょう。
データの消去と方法
廃棄処分、買取処分前に、データの消去を行いましょう。ただデータをゴミ箱に入れてゴミ箱を空にするというだけでは、完全にデータを消去したことにはなりません。
また、ハードディスクを初期化したり、パソコンのリカバリ機能を実行して工場出荷時の状態に戻したとしても、データそのものは消去されずに残っているのです。
データ復元ソフトを使えば、表面上は見えなくなっているデータも簡単に復元されてしまいます。
データ消去ソフトを利用する
データ消去ソフトを利用すれば、元のデータを復元できない状態になります。
各OSに対応した無料・有料のソフトウェアがありますが、ソフトウェアの仕様によってはスピードや消去方法が違っているので、よく検討して使用してください。
物理的に破壊する
<HDDの場合>
HDD破壊機で物理的に破壊します。リサイクル業者が所有していることが大半です。
ハンマーやドリルなどを使用して手作業で破壊するのはやめておきましょう。確実にHDDが破壊できているかわかりませんし、プラスチックやパーツの破片が飛び散りとても危険です。
<SSDの場合>
SSDにはデータを記録するためのフラッシュメモリがたくさんあり、そのすべてを破壊しなければいけません。専門業者が所有する専用の機械でSSDを完璧に破壊してもらうのが良いでしょう。HDDと同じく、手作業で破壊するのは得策ではありません。
強磁気を用いてデータを消去する
HDDは強力な磁場内に置くことでデータを強制的に消去できます。データ消去専門業者が所有する強磁気破壊装置を利用します。
暗号化する
SSDの場合は暗号化ソフトを使用して、ディスク全体を暗号化するものが利用できます。
初期化をした後に暗号化ソフトを用いるのが安全かと思います。
不安な場合は買取・廃棄業者に依頼しましょう
データの消去に少しでも不安があるのであれば、買取・リサイクル業者に依頼するのがベストです。
会社で使用されている法人向けパソコンの中身は、あらゆる企業の情報や個人情報が詰まっています。
個人の処理で済ませると、どこかに漏洩の穴があっても気が付かず、結果情報を抜き取られてしまうかもしれません。
安全に処分をするには、信頼できる処理業者に依頼をするのが得策といえます。
法人向けパソコンを処分する前にしておくべき事のまとめ
いかがでしたでしょうか?
法人向けパソコンの処分はとても慎重に行うことが必要です。
バックアップも大切ですが、データ消去は確実に行うことが不可欠です。
もし少しでも不安に思われているなら、ぜひ弊社までお問い合わせください。